Last update: 1999/02/05
ニコンのフィールド用実体顕微鏡ファーブルと自家製デジカメアダプタ。
ファーブルは、光源内蔵(電源リチウム電池のみで少し残念)、三脚に固定可能、頭部回転可能などなかなか面白い仕様。「ネイチャースコープ」と銘打ってます。顕微鏡などの研究用機材を作ってるところではなくて、双眼鏡などを作ってる部門が一般向けに売り出したものらしいが、光学性能もなかなか良好。定価5万円なりだが、それなりに割引く(ヨドバシなどでも売ってます)。
これにデジカメを載せたいが、どうしたらできるかなあ、と前から思っていました。ふと思い付いてやってみたのが下の写真。結構いけます。
固定は差し込んでるだけ | カメラをのせる | 裏はこんな感じ |
デジカメは普通の顕微鏡の時と同じく、CoolPix900です。今回は通常の一般撮影と同じように、レンズ部を90度ねじった形で使います。三脚穴とレンズ中心の間の距離がちょうどよく(約37mm)、非常に単純なやりかたでカメラをアダプタに固定できます。視野の四隅のケラレも、ズームを望遠側一杯近くにすれば問題ありません。約4mmx3mm程度が撮影範囲になります。
他のカメラでやる場合は、カメラとアダプタの間の固定方法と、ケラレの問題の検討が必要だと思います。
悩んでいたのは、アダプタをファーブルに固定する方法についてだったのですが、案ずるよりなんとやら。1mm厚のアルミ板に切れ込みを入れ、その部分を胴体と接眼部が回転するスキマに差し込むだけで、結構大丈夫でした(普通の顕微鏡アダプタの場合よりは安定感悪いですが)。
材料はアルミ板(幅10cm長さ18cm)と補強用の角材2本(1cmx3cmx18cm)だけです。アルミでなくてもいいですが、厚さはぴったり1mmがちょうどいい具合です。
問題は切れ込みと穴の位置です。上の写真のものは、切れ込み幅27mm、深さ50mmで、中心が真ん中より2mm位(上の写真で手前側に)ずれています。これは、接眼部の回転軸が一部欠けた形になっているためです。カメラ固定用の穴は、写真左上の角から27mm下、37mm手前にあけました(あくまでもCoolPix900用の数字、しかもイマイチぴったりしてないのですが、ご参考まで。厚紙などを使って事前に試しにやってみるとよいです)。
まだほとんど撮影してませんが、やはりブレやすいので注意が必要のようです。
とりあえずのサンプル
スネール:23KB,
水面ではねる虫(トビムシ?)
1999/02/05
ニコンのサイトに ファーブルの公式情報があります。