細長い足
(Difflugina: ツボカムリの仲間)

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Last update: 2008/04/01
A dancing Amoeba?

踊るアメーバ?


アメーバの中には、裸でなく殻をかぶった連中がいます。このサイトでも以前にいくつかご紹介していますが、こんなに細長く足を伸ばしてるのは初めて見ました。

最初は足だけが見えたのですが、アメーバだとはなかなか分かりませんでした。花粉が発芽して伸ばす花粉管を思わせるような形。でも、見ているとじわじわ動く。動き方はなんだかアメーバっぽい。そのうち殻らしきものが一緒に動いてるのを発見し、「あっ、有殻アメーバが足を出してるのか!」と気づきました。

それで次に思い出したのが、アメーバの分類の話です。もともとアメーバといっても雑多なものがいて、いろいろ難しいようですが、まずは「仮足が幅広い(葉状)のと細い(針状・糸状)のか」で分けるという話。

それでてっきり、「おぉ、これが例の針状の仮足というやつだ!」と思ってしまいました。でも、いろいろ当たってみるとどうも違うみたいですね。細長くて枝分かれしたり、いわゆるアメーバの仮足とはだいぶ感じが違うのですけれど、針状とか糸状という奴は更にもっと細いものらしいです。

pseudopod top view

足はちょっと広がった感じにもなる。右はピントをずらして拡大。殻を真上から見ています。


今回のタイトルにした Difflugina: ディフルギア亜目 というのは、葉状の足をもつ有殻アメーバのうち、ツボカムリ(Diffugia )やアミカムリなどを含むグループです。似たものが多くて、ツボの口の形なども重要であるらしいですが、今回はイマイチ不明なのでこういう表記にしました。なお、ここには示しませんが、別にちょっと違う感じのものもいました。

なお、材料は、土がついたコケを紙コップに入れてたのを忘れ、干からびてたので水を入れて、それをまたしばらく忘れていたもの(こんなのばっかり)。もしこのアメーバの身元にお心当たりあるかたはどうぞ教えてください。

でも、アメーバは、実際に動くのを見てるのが何よりです。名前はあまり気にならなくなります。実になんとも言えないです。左の動画みたいに早回ししても面白いし。

この早回しは実際の10倍の速さになっています。途中で殻の方向が変わります。また、水を補給したとき画面が乱れますが、このときアメーバは流されていません。ガラスにでもくっついてるんでしょうね。

いろんなアメーバのことは、例によってどろおいみじんこさん制作の淡水プランクトンのページ」が大変参考になります。ご興味もたれた方はぜひご覧下さい。

 アメーバ・太陽虫.http://cyclot.hp.infoseek.co.jp/amoeba/amoetopx.html


撮影: 2008/03/27 公開: 2008/04/01