アメンボ捕食中!
(ミズカマキリ: Ranatra chinensis

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Last update: 2005/08/01

Ranatra chinensis


長野県松本市の田圃で、ミズカマキリにご対面。 この手の水生昆虫、特に大型のものには簡単にお目にかかれないだろう、と思い込んでいたので大喜び。

しかも今回は、アメンボを捕るところを目撃! 写真をとってるファインダーの中で急に動きがあって、気づいた時には捕まえてました(上の写真にマウスをのせて下さい:Javascript使用)。 その後、針のような口を突き立てたり、また離したり(下図、ちょっとピントが外れてます…)。

feeding 1 feeding 2

これ、そんなに速い動きじゃないのですが、何回かやってました。口から消化液を注入して、そのあと溶けた肉汁を吸い取るってことだそうです。うひゃー、そうと知ると尖った口もかなり不気味。

近くに魚(ハゼの類?)の死体もありました。白くなっていて、もしかしたらこいつもやられたのかもしれません。でも、目の着いている方向を見ると、主力はアメンボなど水面にいるやつなのかな、なんて感じがしました(トップの写真は水面にほぼ垂直方向から撮影しています)。


なお、ミズカマキリはこの手の虫の中では、そんなに珍しいものではないようですね。

ミズカマキリは、今時の大型水生昆虫にしては珍しく、都市部周辺の水田や用水路でも比較的見ることができる種類である。飛翔性向が強いため学校のプールなどに飛来することもある。(都築裕一・谷脇晃徳・猪田利夫. 水生昆虫完全飼育・繁殖マニュアル. p. 92. データハウス 1999.)

habitat Ranatra chinensis

今回見たのは、こんなところです。水深は5cm程度。まさに都市部周辺で、水田のまわりにポツポツと住宅が建ち始めているようなところです。今後もがんばって欲しいものです。


撮影: 2005/07/28 公開: 2005/08/01