太陽虫

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Last update: 2005/07/12
sun animalcule

闇に浮かぶ太陽虫 (Actinosphaerium sp.)


こいつは何だ?

contractile vacuole

ラッパムシのいる容器で見つけました。左写真のように、真ん中に緑色が見えるので、最初は「ラッパムシのシストか?」などと思っていましたが、大間違い。

正体は太陽虫。海にいる「放散虫」と同じグループ(肉質虫のうちの有軸仮足虫)ですが、これは淡水産。多分 Actinosphaerium という属のやつだと思います。

緑色は食べられたラッパムシ!ずばり、"Actinosphaerium sp., injesting Stentor sp."という写真が原生生物情報サーバに出ていました。



この写真で2つほど(3時と6時のあたり)ぷくっと膨れたものが見えますが、これは「収縮胞」らしいです。入ってくる水分をここから出すそうで、見ていると膨れたのが元に戻ったりしました。一番上の大きな写真でも良く見るとわかります。

まわりに針のように出ているのは、「軸足」(有軸仮足: axopodia)というモノだそうですが、 中に微小管でできた「軸糸」axial rod があって、これで補食や移動するとのこと。確かに連続撮影してみると、位置が少しずつ動いて困りました。

ちなみに「シスト」というのは「嚢子」と訳されていて、「体表に堅固な膜(包嚢)を分泌して一時的に休止状態にある原生動物または下等な後生動物」(岩波生物学辞典4版)、つまりまあ、タネじゃないけどそういったものですね。でもラッパムシでは見つかってなくて、見つけたら大発見だろうとのことです(熊沢先生)。


13:40 23:39 17:05
発見 10時間後 約1日後

ソライロラッパムシが食われたのを発見してからの変化です(同一個体)。しかし、ラッパムシも大きいんだけど、よく食うなぁ。現場は見てないんだけど。

ちょっとウニの胞胚のような感じに見えますが、これ全体が一個の細胞とのこと。まわりに細胞があって…というふうに見えるけど、ここには核が並んでいる?「タイヨウチュウ属」 Actinophrysでは核が細胞の真ん中に1つだけ、周辺に多数あるのは Actinosphaerium 属の特徴とのことからの想像だけど、よくわかりませぬ。


撮影: 2000/01/08, 09 公開: 2000/01/12