「これがハナビワムシだ!」、というやつを見つけました。 固着性のワムシです。
口(頭盤)の縁に毛が見えます。少なくとも3個所以上から、かなり長いのが生えているのが分かります。実際は、記載通り5裂片になってるようです(ボケてますが、一応透過光の写真あり)。
出所は多摩川の岸辺に浮かんでたオオハネモの切れ端。下の黄色く写っていますが、実際はそんなに古びてません。これにはほかにもマルサヤワムシなどがくっついていました(これもページ書かなくちゃ!)。
大きさから言えば、Collotheca ornata というのかな、と思いますが、種名まではわかりません。資料にもうひとつのってたのはC. campanula。これはもっと大きいらしい(540 - 1400 um と書いてある)。
画像は毛を強調するようなレタッチをかけています。クリックすると、少しアップで、白飛びを押さえた画像が出ます(10KB)。
これと比べると、「未確認付着生物(ワムシ"X")」はだいぶ感じが違います。あっちは毛がないのがほぼ確実だし、やはりワムシ"X" = Atrochus属なんでしょうか? でも、このへん、手元の参考書にはないので詳細不明。もしいい資料をご存知なら教えていただけるとうれしいです>皆様
右に伸展の様子を示しました。1 - 2分程度です。
「ワムシ"X"」では体全体が伸び縮みして、最後に「触手」(まがいのもの)を展開する感じなのだけど、これは体の長さはあまり変わらず、足が伸びてるようです。縮んでるときも「毛」を出してるし。
それに、はっきりした半透明の鞘がありますね。縮むとこの中に入ってます。遠目だと、ある種の腔腸動物のポリプみたいで、ギクっとしちゃう ^^;
しかし最近なんか妙にワムシづいているなぁ。