これまたワムシ
(マルサヤワムシ: Floscularia ringens)

Home
Last update: 2000/08/18
Floscularia sp.

どういう加減か人の顔のように写ってしまいました。「胴体」というかニンジン色の部分、よく見るとツブツブが積み重なっているのがわかります。これですぐに分かりました。以前に出した「ハートのワムシ」の親戚(同じ科)、マルサヤワムシ: Floscularia ringens だと思います(今回は思い切って"?"なしだけど、厳密にはアヤシイです)。

多摩川の下流で拾った(かなりキタナイ水にちぎれて浮いていた)オオハネモに、ハナビワムシなどと一緒に付着してました。 しかし、ワムシと一口にいってもいろいろいますね。 プランクトンとしてもミジンコ・ケンミジンコと並ぶ大きなグループとのことですが、そうではなく、匍匐生活、固着生活をするものもいろいろいるようです。これもその一つ。


マルサヤワムシは「頭冠は伸びると4片の裂片に開く」(日本淡水動物プランクトン検索図説・東海大学出版会)とあるのですが、これはなかなかはっきり写りませんでした。トップの写真はまるで耳のように2つに見えます。でもいろいろ変化します。以下をご覧ください。一番右のが、なんとか4つに見えます。

(2?) (3) (4)

この黄色い部分は管というか鞘というか、粒を積み上げて作っているわけで、この中にご本尊がいます。でも詳しいことは分かりませんでした。しかし、この粒はどこから来たのか?口の下顎で小球を積み上げるといいますが、砂粒?それに、最初は裸なの?

なんだか不思議な気もするけど、とにかく良くできててキレイでした。また会いたいな。


撮影: 2000/02/14 公開: 2000/08/18