黒々とした衝撃の大物3匹(chachaさんありがとうございます。)
このたび富士山のふもとよりchachaさんに送っていただいたプラナリアを見て、びっくりしました。プラナリアとおつきあいしてから結構たつので、「プラナリアってこんなもの」というイメージが出来ていましたが、そんなものではなかった。自然は奥が深い!
左の写真のバックは5mm方眼です。最大に伸びれば40mm近くになりそうな大きさ。ちなみにうちで飼っているアメリカナミウズムシとかナミウズムシのGI系は、せいぜい10mmちょっと。体積だと一桁以上違うのでは?
それからいやに色黒で、おなか側は逆に白いです。うちの小さなムシだと背中から見てもおなかから見ても似たようなものなので、その点も随分違います。
このプラナリア、以前から「大きい」という話はうかがっていたので、「イズミオオウズムシ Bdellocephala brunnea」かなぁ、と思っていました。でも今回顔をみると、どうも違うようです。耳のように見えるところ(耳葉)も見えるので、ナミウズムシ属ではないかな。
顔つきはちょっと「りりしい」感じで、小さいムシとはまた一味ちがう感じがするものの、あらためて古い資料(川勝正治 1968.日本の淡水産プラナリア図説 採集と飼育 30(2):40-45)を見ると、ナミウズムシ(Dugesia japonica)の項に、体長は10-25mm (40mmに達することがある)と記述があります。やっぱりこれかなぁ? GIもナミウズムシではあるのですが。
どうも有性個体のようですので、専門家ならしっかりした同定ができると思います。真相はいかに?
しかしそれにしても、どうしてこんなに大きくなるんでしょうね。もしかして小さい連中は、大きくなる前に分裂しちゃうから???倍数性も怪しいとか思っちゃうけど、どうもそうでもないみたい ^^; また、余談ですが右の個体は良く見ると目が3つ(左目の下に小さいのが見える)。こういうの時々みかけます。
さて、この連中、なんとかうまく飼いたいのですけど、どうもエサ食いが悪い。chachaさんに伺ったのですが、レバーがあまり好きでないらしい。それでどんどん小さくなっちゃうとのこと。
確かにレバーを与えてみても食べてる形跡がない。資料を探すと、レバー以外ではザリガニの生肉とかイトミミズを切って与えるとか書いてあるのですけどね。あと水棲昆虫の幼虫もいいとか。そういえば冷凍アカムシという話もあったな。まぁいろいろ試してみるしかないですね。chachaさんは藻を入れてあるそうですが。植物食ではなさそうだけど、そこに付着してる連中を食べているのかな。
秋口から生殖活動開始、らしいので、なんとかがんばって卵を見たい! ^^;