Last update: 1999/01/31
自宅玄関に置いてある水槽にいわゆるアオミドロが大繁殖。みっともないなあ、と思いつつ水換えしてるとき、その水面に発見。はじめ油膜(これも正体不明だが)かと思いましたが、良く見ると緑色。顕微鏡で見てみると、どうも「いわゆるアオミドロ」の「芽」らしい。イカリのような足が印象的。
本当のアオミドロは葉緑体がらせん状の独特の形をしてますが、これは違います。ほんとにありふれてる藻類だと思うのですが、正体は?
上のバクダンのようなものが伸びていって糸状になるのは間違いなさそうです(低倍率の図を参照)。また、これは一日おいて観察したものですが、中身が空になってるのがずいぶんあります。面白いのは、先端がフタのように開いて中身が出たように見えることです。
また、大変激しい原形質流動(カナダモみたいにのんびりしてない)が見えるものもありました。
気になるのはこのバクダンみたいな形になる前はどうなのか、ということですが、一緒に見えてる丸い形のものが「タネ」みたいなものでしょうか?しかし、そうだとしても、この丸い「タネ」を糸状の藻類がどうやって作るんでしょうか?それに、これ、よく見るとまわりに毛というか、トゲトゲが見えます。クリックで拡大できますので見てください。なんか怪しいなあ。この図はたまたま沢山集まってるところがあったので撮影しました。
1999/01/31
サヤミドロ(Oedogonium)属の遊走子からの発芽体と判明。
コレオケーテと同じく山岸先生に教えていただきました。図鑑でサヤミドロを見ると、どれも球形のふくらみが目立つので、全く考えに入れていませんでした。いまだにそういうふくらみを見ていないのが気にはなるのですが。また、上の写真の一番右、丸いものはOedogoniumとは関係ない(写真では正体不明)とのことです。
発芽体は、成長せずに単細胞の状態からまた遊走子を放出することもあるとのお話です。
少し後で撮影した写真ですが、これが発芽前と直後の遊走子か?左のものは確かに泳ぎまわっていました。
撮影: (s) 1998/12/15, 18