少年は、滅びつつある地球を旅立ち 数年が経ちました。 ある時光る星に吸い込まれるように 宇宙船はやってきました。 それがこの平衡星。 平衡星に降り立つと そこにはサボテンのような、 物が生えています。 一番背の高い物で約5メートル。それには輝く花を付け 平衡星を明るく輝かせている物でした。 少年はしばらく見とれていました。 ふと、遠い所へ目を向けると、大きく輝く星がみえ かつて私たちを見守ってくれていた月のようでした。 同じ地球を脱出した宇宙船が近くを飛んでいるのを 少年は見届けていました。 「あっ、雪?」 花粉を思い出すように光る花から ちらちら 少年に降り注いでいました。 (c) 1999 by Surara |
すららさん、さすがのイマジネーション。どうもありがとうございます。jfish-MLで限定公開した時いただいたコメントからちゃっかり使わせてもらっています。
以下は種あかしじゃないですが、マミズクラゲ成体の触手などについてのメモ。正直言って今回は有性生殖で大騒ぎで、成体の体のつくりはほとんど注意してませんでした。来年の課題です。でもとりあえずご覧ください。
上の大きな写真の「サボテンのような」物も触手ですが、写真をもう2枚ばかり。右のはクリックで大きくなります。大中小の3種類くらい大きさがあるようです。
個々の刺胞が乳頭状の突起の上に群がっている、というのがまみずくらげ、C. sowerbyiという種の特徴のひとつ、らしいです。
余談ですが、こういうやつは照明の具合で全然印象が変わります。左の写真など、ちょっとSEM(走査型電子顕微鏡)で撮ったみたいで面白いですね。
これはちょっとわかりにくいです。まず、Allman (1880)の図を示します。
Allman 1880, Jour. Linn. Soc. Zoology vol.15 p.131-137. より引用。 どちらもクラゲの縁の部分の拡大図。Fig1は縦の断面図、Fig.3は傘を下から見たところ。触手と平衡胞などの関係を示す。平衡胞というのはひょろひょろした'l"(エル)と記号がついてるやつ。 |
次にこの写真。触手と同じサイズにするとわかりにくいので大きいままにしてます。平衡石とか、平衡胞くねくね、という感じは分かりますが、どうもイマイチ。今後の課題ですね。
ちなみに、平衡胞というのは、
「無脊椎動物における平衡器官で,内面には感覚毛があり,胞内には1個または一塊の平衡石をおさめた構造の外胚葉の陥入によってできた小嚢」(岩波生物学辞典4版)
だそうです。また、Craspedacustaというマミズクラゲの属名は、縁膜に平衡胞がある(上図 Fig.1参照)ことに由来しているらしいです。