Last update: 2003/03/26
高等植物などと違って、どうしてもプロ向きのものが多いです。シロートの私がいいな、と思ったものをいくつか。(注)価格は私が入手した時のもので、今は違うかも。
堀田康夫氏ビデオ
堀田氏は高校教員のかたわら、教材としてビデオを制作されているが、各種の賞を多く受賞し、その作品は極めて質が高い。微小生物関係では、「田んぼの中の不思議な生き物たち」「ゾウリムシ」がある。他にも素晴らしいビデオが氏のホームページを通じて入手できる(個人使用:各2000yen)
淡水プランクトンのページ
どろおいみじんこ氏の個人サイト(一部海産プランクトンも含む)。非常に多数の写真が見られる。ご本人は「あまり出来のよくないホームページ」などと言われるが、個人サイトとは思えない程の情報量で充実している。解説も大変参考になる。
http://cyclot.hp.infoseek.co.jp/index.html
淡水珪藻画像集のサイトもオープンされた。これも写真が豊富ですごい。
http://keisou.hp.infoseek.co.jp/index.html
プランクトン図鑑
四日市大学環境情報学部 田中ゼミによる。淡水中心。今後がたのしみ。
http://eis.yokkaichi-u.ac.jp/seminar/tanaka/6plank/6plankton.html
"Micscape" (Web magazine)
Amateur Microscopy という看板をかけている、Microsopy-UK というサイトがやっているWeb magazine。毎月13日に発刊。顕微鏡とその周辺を趣味とする人々が国際的に寄稿している。当然ながら微小生物に関する記事も豊富。図鑑的な使い方はできないが、索引もあるので参考になる情報を検索できる。趣味の顕微鏡観察というコンセプトが楽しい。
http://www.microscopy-UK.org.uk/mag/indexmag.html
新版顕微鏡観察シリーズ(3) 動物の顕微鏡観察(井上勤監修)
特に、寄生性微生物(pp.35-40, 86-89, 149-)や、土壌からの採集法(p.34, 121-)などについての解説がとても興味深い。原生生物の固定や染色、プレパラート作成に関することも参考になる。ただ、一般的解説は人によってはあまり面白くないかも。web上の顕微鏡関連サイトのurl集もついている。
地人書館(1998), B5ハードカバー, 285pp., 3000yen
カラー写真が多いのが最大の特徴。水道水供給に際して問題となるものを中心に、植物・動物プランクトン、細菌類から、昆虫、脊椎動物に至るまで幅広く紹介。実務に使うことを強く意識しているのが、初心者には大変うれしい。水中生物と見間違えやすいものとして、スライドグラスの傷とか気泡まで写真で紹介している。
(社)日本水道協会(1993), B5ハードカバー, 272pp., 7000yen
エアレーションタンクの微生物−検鏡と培養の手引き−
上のものと同じく、実務を強く意識した本。こちらは下水処理(活性汚泥)関係者のハンドブックで、発行は水道協会でなく、下水道協会。残念ながらカラーではないが、写真は多い。ただし、残念ながら植物プランクトンの情報はほとんどない(タンクの中は普通暗黒らしい)。ほかに細菌検査の方法なども詳しく書かれている。
(財)日本下水道協会(1990), B5ソフトカバー, 324pp., 6500yen
なお、同じ内容でビデオも出ている(未入手:60min., 15000yen)。
原生生物データベース(Web and CD-ROM)
法政大学の月井先生などを中心に制作、公開されているデータベース。236属・約547種・6700枚の画像(もちろんカラー、他に動画あり)、微小生物の培養・観察法、ほか大変参考になります。同内容のCD-ROM(第3版)がある。
詳しくはWebsiteを参照のこと。ここの「関連情報」にCD-ROM無料配布についての情報あり。
淡水性藻類観察図版(松江東高・須谷氏)
実費2000円で頒布されています。今のところWebなどでの公開はされてない模様。私は写真のようにしてポケット図鑑みたいにしています。 連絡先:hoshuka@orange.ocn.ne.jp 松江東高(須谷)
以下作者のコメントより引用。
淡水性藻類約200種を生きた状態でカラーで撮影し、サービスサイズ43枚に編集しました。緑藻は、イカダモ、クンショウモなど主な種を載せています。黄緑藻は、日本にみられる非常に多くの種を載せています。また、ミドリムシ類では鮮明な表面構造が撮れました。富栄養化した池で出現する種を和名と学名で紹介しています。なお、これらは、今年3月に日本藻類学会で発表しました(共同研究者:大谷修司〔島根大学教育学部〕)。
研成社「のぎへんのほん」の一冊。1000yen。
著者は科警研の人なので、全然縁がないわけではないと思うが、「道楽」としてプランクトンを楽しむ、という姿勢がたのしい。写真はあまりないが、ノウハウがいろいろ。ビデオプリンタが便利、なんてこの時代から書いてあったりする。
研成社(1992)、B6ソフトカバー, 140pp., 1000yen。
「道楽」といえば、最後におなじみ坂田氏の本。彼のミジンコ本はみな面白いですが、この本にはいつになく具体的な観察のノウハウがチョコチョコと出てて、参考になります。「簡易暗視野照明」とか(私も試したので、そのうちTipsに・・・)。
講談社(1997)、A5ハードカバー, 211pp., 1500yen。
彼が前に出した「ミジンコの宇宙」もキレイなビデオで、おすすめ(ソニーミュージックエンタテインメント SRVW1813, VHS, 59min., 税別4,757円)。
公開: 1998/10/25