イチゴツナギ属の検索

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Last update: 1999/05/23


http://www2u.biglobe.ne.jp/~gen-yu/nakazato/poa.html (連絡先: gen-yu@mtc.biglobe.ne.jp

中里秀行氏(八王子自然友の会)が作製された文書を、同氏のご厚意により公開いたします。レイアウト等に若干の変更を加えています。

リンクはご自由に。転載等はご相談ください。著作権は中里氏が保有します。


overview of Poa

イチゴツナギ属 Poa は私達の近くに見られるイネ科植物で、世界に500種あるといわれている。

生育の時期によっては形態の異なるものがあり、例えばミゾイチゴツナギなどは早い時期では枝が閉じていてヤマミゾイチゴツナギと同じ状態であるなど、5月中旬が最も観察しやすい時期と考えられる。

同定するにあたりごく初期の人にも分かりやすく、葉舌、走出枝、枝の本数、全体の状態を重視してある。小穂の護頴の基部に綴れ毛があり、他の属との見分けにもなる。それだけに、Poa種の見分けには同定する人の個人差などがありむずかしい。故に綴れ毛は参考程度にとどめ割愛した。

コイチゴツナギ、ヤマミゾイチゴツナギを除き、私達が普通人家近くで目にふれているものばかりである。

他にツルスズメノカタビラ、ホソバナガハグサ、ミスジナガハグサなどあり、検索表に合致しないものも出てくると思うが、そのときは新しい発見につながるかもしれない。

1995年5月 中里秀行


生地走出枝葉舌特徴種名
人家に近い低地-目立つ
ligule1
2 - 5mm
2-3culm1小型で軟弱 葉先はボート状 人家近くに多いスズメノカタビラ
+ligule2
0.5 - 2mm
3-6culm2平地に多く葉先ボート状 葉は濃い緑色で長く、立ち上がっていることが多いナガハグサ
-culm3
1 - 2mm
2ligule1株立ちになり葉巾3-8mm 軟弱 葉先ボート状オオイチゴツナギ
-目立つ
ligule4
3 - 6mm
3-6culm4全体に粉白緑色 葉は短く先はとがる 垂れていることが多い 稈は直立するイチゴツナギ
+目立つ
ligule5
3 - 8mm
4-8culm5大型のPoaで平地に多く見られる 葉先はボート型 稈は直立するオオスズメノカタビラ
-ligule6
1 - 3mm
2culm6葉先は細くとがる 枝は2本ずつ出て軟弱な稈は先が垂れるミゾイチゴツナギ
+ligule7
0.5 - 1.5mm
2-4culm7枝は短く花序はつまって見える 稈は偏平であるコイチゴツナギ
山地-ligule8
1 - 2mm
2-3culm8山の陰地に生える 生育しても枝は開かない 稈は先が垂れ下がるヤマミゾイチゴツナギ
ミゾイチゴツナギの一型 根元がふくれ球状になる やや湿地に生えるタマミゾイチゴツナギ

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公開: 1999/05/23