無線LANは大変便利ですが、リスクもあります。どうぞお気をつけ下さい。
参考:日経ITPro 記者の目 こんなに怖い!無線LAN (2002/12/22)
ADSL+無線LANの導入記。今更ながらですが、似た事情の方の参考になれば幸い。
実は、1200BPSのパソコン通信以来、ずっとアナログの電話線でつないでいました。さすがにモデムは33Kにしましたが、ISDNにしなかったのは、「ホームテレホン」を使っていたためです。内線とかドアホンが付いているので、捨てる訳にいかない。そうすると、外線がホームテレホンのアダプタに入る前に、ISDNの機器を設置しなければなりません。しかし、ホームテレホンのアダプタは1階、パソコンは2階です。今更配線もできないし…まぁそんなに使う訳じゃなし…、と不満ながら使っていた訳です。
そんな感じでいるうちに、時代はADSL。ADSLはアナログ回線と聞いて「おっ」と思ったものの、調べるとやはり「ホームテレホン」の後ろでは駄目らしい。ISDNの場合と同じように、外線がホームテレホンのアダプタに入る前にスプリッタとモデムを設置する必要があります。しかし、サービスの料金も随分安くなったし、なんとかしたいなーと思っているうち、知人が無線LANでやっている、という事を聞きました。
店で調べると、かなり流行っているようで、いろいろ機材を売っています。しかし、ひとつ気になったのは、今の所は鉄筋の家なのです。無線は通じるのか? これでかなり悩みましたが、条件によっては鉄筋でもできるらしい、という情報を得たので、とりあえず試してみました。
結論から言うと、1階と2階の間でも、楽勝ではないが十分実用になりました(外部アンテナも使っています)。ただ、直線距離では5m位しか離れていない場所です。同じ階の方がやはり届きやすいような感じがします。
無線が使えることが分かったので、いよいよADSLです。ところがこれも、基本的なことが分かってないので困りましたが、ありがたやインターネット。次のページなどが参考になりました。
ADSL FAQブロードバンド初心者編
http://www.tky.3web.ne.jp/~morimoko/adsl.htm
まず、プロバイダとADSL業者。私はメールアドレスなどの関係で現在のプロバイダ(biglobe)を換えたくなかったので、選択の幅が狭かったのですが、それでもADSL業者は4つ選べます。基本的には料金で選びましたが、「ルータ」を設置できることが私の場合は必須。結論としては ACCA Networks にしました。手続きは、ページ上でプロバイダに頼むだけで簡単でした。
前述のように、ADSL用の機材は、ホームテレホンのアダプタにNTTの外線が入る前に設置する必要があります。ホームテレホンのアダプタの前で、モジュラージャックで外線を切り離せるようにします(有資格者に依頼)。これ以外はNTTが局内でやる工事なので、別料金で特に依頼しなければ、自宅に業者は来ません。
モデムの設置自体は、スプリッタを外線とホームテレホンのアダプタの間に入れ、モデムをつなぐだけです(すべてコードを差し込むだけ)。
この部分、十分理解できていない点も多いので、間違いがある/不正確な書き方をしているかもしれません。お気づきの点があれば、ご指摘お願いします。
まず、今回一番てこずったのは、機材が一部故障していたことです。具体的には、メルコの「エアーステーション WLS-L11G-L」です。これは無線LANのアクセスポイントとなる他、有線で4つのポートを持つハブとしての機能を持っています。が、無線は問題がないのに、有線のハブが動きませんでした。
無線のチェックばかりしていて、有線は完全に盲点。いざ、このポートにモデムをつなごう、というときの不具合でした。ネットワーク関係は設定事項が多いので、最初はこちらのミスではないかと調べ、イライラしながら、夕食後から1時過ぎまでかかって、どうやら故障だと判明。幸い、店ではサッと交換してくれて助かりました(ヨドバシ、えらい!)。
さて、ルータというのは、流れる情報の塊(パケット)のルートを決めるもの、という意味らしいのですが、実際には、LANを外のネットワークにつなぐ窓口のように考えてよいと思います。先の「エアーステーション」には、このルータ機能を持っているのですが、実は、モデムにもこのルータ機能が入っています(ADSL業者によって違います。NTTの場合は、ルータが入っていないモデムという話も?)。
それで、今回はエアーステーションのルータ機能は使わず(モデムをWANポートにはつながない)有線のLANと無線のLANをつなぐ「ブリッジモード」として使う、ということになります。この辺のことはメルコのページにあり、ACCAにした理由の一つでしたが、正直、よく理解できていませんでした。
以上のことをまとめて図にしておきます。
スプリッタとルータモデムは、ホームテレホンのアダプタが設置してある場所(廊下の隅の掃除道具入れの戸棚の中)に置きました。エアーステーションは、電波の関係もあって、そこからLANケーブルを目立たないように延ばして、数m離れた場所に設置。なお、モデムの置き場所は、速度にかなり関係があるようで、なるべくスプリッタの近くに置く方がよいとのことです。
このあとのモデムの設定とか、少々難航したところもありましたが、要はIPアドレスとDHCPの設定が鍵のような気がします(って、ホントに良く分かってないんです)。この辺をきちんと分かるように書ければいいんですが、すいません。
うまくつながってしまうと、これは快適です。ノートパソコンに無線LANカードを挿しておけば、電波の届く部屋ならどこでもインターネット。
速度のことを少し。近頃は方々で8Mのサービスが発表されていて、私も少し迷いました。が、これまでが33Kのこともあり、1.5Mにしました。実際には1M少し切る位のようですが、十分速いです(条件によって速度は相当違うようです。ウチは比較的条件に恵まれている模様)。ローカルのファイル見るのと大して変わらない感じ。動画とか考えなければ十分ではないかなぁ。それに、やはり常時接続はいいですね。ただ、ズルズルいつまでもパソコンやってる感じになりそうで、それがちょっとナニですが。ページの見方も真剣味が薄れた感じがしますし…
最後に、常時接続ではセキュリティに注意しなくちゃいけません(特にルータを入れない場合は)。他のページなどを参考に、一通りのことはきちんとやっておきましょう。