上の写真で目のように見えるもの、もちろん目ではありません。収縮胞という構造です。
大きくなったり小さくなったりを繰り返すのでその名があります。大きくなるのは、細胞内の水がここにたまってくるため。小さくなるのはその水を外に出したため。要は細胞の排水ポンプみたいなものです。 浸透圧の関係で、細胞内に常に水が入ってくるので、これが不調だとえらいことになります(参照:「崩壊する繊毛虫」)。 こういう話は学校でよくするんですが…憶えてません?それは…ちょっとキミ…まずいなぁ(エヘン)。
さて、まぁ、そういう収縮胞。写真の虫ではちょうどいい場所に2つあって、しかも交互に収縮、まさにウィンク! おまけに真ん中に鼻みたいのもある。場所が おでこのあたり、というのはちょっとアレですが。 写真を切り出した元の動画もありますので、どうぞ。速度は細工していません。見たままです。
名前を Chlamydodon ? としたのは、例によって絵合わせですから、当てにはなりません。
ただ、「鼻」というか、おでこの物体が a basket or nasse of microtubular rods (nematodesmata)... (Free-Living Freshwater Protozoa p.136 でも、"nasse"って何?) というのにあたるのではないか? これはなんかいいんじゃないか? というわけです。 下記のリンクでも、…棒状の nematodesmataがある… とあります。
でもこの特徴、科の上、目とか綱のレベルでも当てはまるらしい…。ということでやっぱり怪しいです。
右の図は、ビデオの中から特にそれらしいフレームを無理やり拡大したものです。こうなるともっと解像度が欲しいですね。