変身にご注目! ( Nitzschia ? )
最近(顕微鏡)ビデオ撮影がマイブーム。とりあえず動くものは撮影してみよう、ということでやっていて上のシーンに遭遇しました。最初は何が起きたのか分からず、あっけにとられてしまいました。
本題に入る前に一応ご説明しておきますが、動いているのは珪藻です。滑走運動といわれるもので、昔はじめて見た時は驚きました。そのしくみはまだあまりわかっていないらしく、不思議な動きは大変面白いです。でも、大変よく見かけるので、今まであまり気にしていなかったわけです。
今回びっくりしたのは、瞬間的に形が変わってしまったところです。でも、考えてみれば次のような次第なのでした。
表の顔 | 模式図 | 横の顔 |
つまり、珪藻は一般的に、上から見る状態(殻面: valve view )と、横から見る状態(帯面または殻環面: girdle view )が違うのです。この珪藻は、まんなかの図のような形をしていて、それが、運動中にぶつかった拍子か、90度回転したのです。でも、こんなふうに一瞬で変わるものかと、実にびっくりしました。
珪藻は小さくて見るのが大変です。またいろいろ処理してやらないとよくわからないことも多く、種類をキチンと調べるのは私には手に余ります。でも一応 Nitzschia ? としたのは、葉緑体が二分されていて、滑走運動をする、という二点からです。形も一応それらしいですが、大変怪しいですので、その点あしからずご了解ください。
下記はどろいおいみじんこさん制作の 淡水プランクトンのページのものです。大変参考になります。
なお、今回の撮影はビデオカメラです。640x480でキャプチャした画面の4分の1、320x240だけを取り出しています(そのままだと間が抜けてる感じになるので)。早回し等はしていません。