もうちょっと翅の青紫色の帯が目立つ感じ
職場の裏庭で遭遇したかなり派手なチョウ。たまたまカメラを使ってたので、一枚だけですが撮影できました。
調べたら、タテハチョウ科のツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius hyperbius)の♀のようです。マダラチョウ科のカバマダラに擬態してるというので有名らしい(♂は擬態せず)。カバマダラの分布は奄美大島以南で、このチョウも亜熱帯系のヒョウモンチョウ類とのこと。
こんなの昔はいなかったような…と思ったら、例によって温暖化なのか、「徐々に北上中」のような話があるようです。場所は東京都葛飾区。せっかく撮れたので、とりあえず記録として掲載。
手持ちの本を見ると、 1971年の「カラー日本の蝶」だと「本州近畿地方以南」(p.158)、1984年の「フィールド図鑑 チョウ」には「本州以南、寒冷地は偶産」(p.62)とあって、東京・房総半島あたりまで示した分布図と「長野県あたりでも冬には死滅し、土着できない」(p.31)という記述がありました。今はどうなってるんでしょね?
吸蜜してる紫の花は、デュランタ Duranta というのだそうです。園芸ものでよく見てたのですが、実は今回はじめて名前を知りました。