頭はどこでしょう? 良く見てね
この虫は、ユスリカです。多摩川近くですくって来た水を1日ほど置いてみたら、水面に浮かんでいたものです。すでに死んでいました。
触角のように見える長く伸びているものは、前脚です。トップの写真で一瞬顔に見えるところは、胸部の背側です。その下の目立たない方が頭。ホントの触角はそこに生えています。
頭と胸の部分を拡大すると、こんな感じです。
トップの写真で目のように見えるのは、触角の基部が膨らんでいるようで、どうも別物みたいですね。左の写真を見ると、より外側にブツブツした複眼がわかります。
右では、平均棍がよく分かります。昆虫の羽根は基本的に4枚ですが、カやハエなどのグループ(ハエ目 = 双翅目)では、そのうち2枚が縮小してこのような物になっています。これを除去すると飛翔の安定性が失われる、とか言われているようです。飛行中はハネと同じ周期で振動しているとのこと。
さて、このユスリカというのは、ユスリカ科(Chironomidae)に属する昆虫の総称で、10の亜科に分かれ、大変多くの種類がいるようです。蚊と似ていますが、成虫は吸血しません。
大半の種は次の4亜科に属するそうですが、これはどのへんのグループなんでしょう? もう少し調べなくちゃね。
源流域から汚水、沿岸、更に陸上と、実にあらゆるところに生活している虫のようです。幼虫は、主に泥やゴミの中で巣をつくり、藻類や有機物を食べるものが多いが、肉食・雑食のものもいるとか。種類が多いだけでなく、生活も様々なようです。
↑同じ水にこんなのもいました。これはかなり小さくて、体長2mmくらい。グリーンが印象的ですが、背中の模様などはかなり似ています。関係あるんでしょうかネ?
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