訂正:Microplana ではなくて、 Miroplana です。うっかり見間違えてしまいました。すみません。
体長1-2mmの小さなムシ。大きなゾウリムシみたいな感じで動きが速い。皿にとって水を極端に減らしてなんとか撮影できました。そのため体の形がゆがんでいます。ほんとはもっと滑らかな楕円形。泳ぐ時も形は変化しません。
こうしてみると、なかなか目がカワイイですね。
印象的なのが横のしましま。形などから見て扁形動物であろう、 と北隆館の図鑑をみるとどうも
ミロプラナ・ツリファシアタ: Miroplana trifasciata KATO
くらいしか「しましま」のムシはいません。三岐腸類プロケロデス科ミロプラナ亜科に属し、一属一種だとのことです。
目の位置や体の大きさ、また「前端は後端よりやや広い」というのもあってます。 ただ、しまが3つあると記述されていて、この写真のものは2つだけ。 まぁお尻のところが黒っぽいので、大きくなったら3つになる ^^?
ちなみに'trifasciata'というのは「しま三つ」という意味らしい。これが入った学名はやたらにあるようです。サーチエンジンをお試しあれ。
また、同図鑑によると、「隅田川上流、荒川の志村・赤羽付近でまつも、えびも等の繁茂する辺りの水面に浮遊生活を営む」とあります。 この写真のムシは東京大田区、多摩川下流のあたりのやつですが、確かに水面からとったサンプル(コケムシの見つかったのと一緒)。
面白いのは、これは三岐腸類に属するのに、「淡水産のプラナリア」の資料には入っていないのですね。図鑑の記事も、海産のムシの先生が書いてるみたいでした。もしかしたら汽水性なのかな?
こんな形にも撮れました→ |