なんだかネコの顔みたい
先日コンゴツメガエル飼育中の方から、カエルのお尻から出てきた虫、とのことでアルコール漬けの標本を送っていただきました。もしや寄生虫?と心配されたようです(結構多いらしい)。ちなみにコンゴツメガエルというのはアフリカツメガエル小型版のようなもの(らしいです。私実物知りません)。
で、これが正面(腹側)と側面から全体をみたところ(↓)。頭からしっぽの先まで3, 4mm程度。
一見して昆虫の幼虫だろうな、と思いました。頭のあたりいかにも堅そうだし、なんかクワガタみたいなツノがある。でも足がない。胸のあたりにふたつ、イモムシの足みたいな感じでフサフサしたようなのが出っ張っているけど(トップの写真など)、そのほかにはなし。
で、これが頭部のアップです。まずは正面腹側から。トップの写真よりツノがよりはっきりしますが、小さい目と口髭、って感じで、なんかホノボノというか何というか。 でも、横顔(下の写真)見ると全然印象が違います。かなり偏平な頭なのが分かります。横にも目があるし。 さて、それで問題はこれが何物か?ということです。 水生昆虫の本をいろいろ見ていて、足が違うなーと気にはなったんですが、このアゴ?とか横顔の感じとか、トビケラの幼虫のような気がしました。 ということで、水生昆虫の谷田先生にお尋ねしたところ、 ユスリカです.細かい部分の検討が必要ですが,ユスリカ亜科と思われます. とのお返事。ガーン! 恥かしいやら申し訳ないやら…。 カエルのエサには冷凍アカムシを使っている、とのお話だったのでユスリカは気にはしてたのですが(アカムシというのはユスリカの一種です)、うーむ。 このように形を留めて出た虫は初めてだそうですし、大きさも小さいし、アカムシそのものではないと思っているのですが ? ? ? なお、カエルの消化管を通ると、赤虫の場合、堅い頭部の外皮は未消化で出るほか、身体の外皮が極々たまに未消化で出るそうです。 | |
その後、アカムシをちゃんと観察してないなぁ。同じアングルで写真とってみなきゃいけないんだけど、宿題ということで21世紀に積み残し ^^;