謎のムシ2号(ウニの叉棘)

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Last update: 1998/11/08


strange bug 2 strange bug 2
口?を開いているやつ 閉じているやつ

ウニの発生の観察中、みつけたムシ。伸びたり曲がったりするが、動きはそんなに激しくないはず(ぶれてない)。泳いでたかどうか?(忘れました) 最初は気づかず。急に大きくなったのか?ウニはもう泳いでる段階。

学生のときも同じことやりましたが、覚えないなあ。 材料は教材業者から買ったやつ。

ビデオプリンタのため、動いている胞胚などは独特のブレ方をしています。


1998/11/08

これはウニの「叉棘(さきょく)」であると判明。 またまた村山さんに教えていただきました。 ウニの発生実験や臨海実習の顕微鏡観察の「定番引っかかり物体」 とのことで、いやーなんだかちょっと恥ずかしい。

鋏棘(はさみとげ)ともいう.球棘と同様,ウニ・クモヒトデの体表の棘が変化したもので,棘と同様な柄部(ないものもある)の先端に屈曲自在な管状部と末端の2爪または3爪があり,爪の基部の筋肉の作用により開閉して物をつかむことができ,外敵の防御・体表の清掃に役立つ.
(岩波生物学辞典第2版)

要するにウニの体の一部、マジックハンドみたいな特殊な「とげ」ですね(生物学辞典に図版あり)。他にも「球棘」というのもあり、「叉棘」自体にもいくつかの種類があるようです。容易に自切し、その後もしばらく独立した生物のように動き続けるということです(村山さん)。 英名 pedicellaria。

このウニ(バフンウニ?)は違いますが、中には叉棘の方が普通の棘より大きくて毒を出すもの(ラッパウニなど)もあるようです。


撮影: (vp) 1998/02/09