Dero sp.

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Last update: 1998/11/10


branchial fossa

オオカナダモを使った実習をしてたとき、出てきたミズミミズ。Dero sp.(ウチワミミズ?)と思われる。

変わった頭だと思っていたが、調べたところこっちがしっぽ(鰓溝板)。突起(鰓突起というらしい)が2対(3対?)見える。

dero head dero body dero tail

左から、あたま、おなか、しっぽ。どれも同じ個体で、10倍の対物レンズを使用。大きいので、全体を撮影するには4倍のレンズでもうまくいかない。動かなければパノラマという手もあるが、それもできない。しっぽと共に、おなかの中の消化管(?)も印象的だった。

北隆館の新日本動物図鑑によると日本の Dero limosa, kawamurai, tanimotoiの3種が報告されているという。同定には毛なども重要。


「ガラス棒を並べて水を入れた皿などにミミズを入れて、たらりたらりと1滴ずつ固定液を入れていくと、まっすぐに縮まないでうまく標本ができるんです」と某先生に教わったが、やったことなし。これは普通のミミズの話だが、こういう小さいやつにはまた独特のノウハウがあるのでしょうね。


撮影: (vp) 1998/05/14